基本情報
名前: 堀内万佑子
科・専攻: 建築設計第3研究室
留学年次: 修士課程 5年次
藝大の指導教員: トム・ヘネガン
留学先: カタルーニャ工科大学
留学期間: 2015年9月15日~2016年9月27日
留学先の指導教員:Miguel Vidal
留学までの経緯
留学を志したきっかけ
3年前に一ヶ月間の短期留学ワークショップに参加し、バルセロナの都市構造・リノベーション建築に魅了されたのがきっかけです。
留学先大学を選んだ理由
ヨーロッパ内でも有数の都市計画の教育が進んでいる大学だったので。また、バルセロナの都市構造に興味があったので。
語学研修機関の種類・名称
語学学校・Escuela Mediterraneo
受講期間
2015年9月~2015年12月
語学研修費用
45,500円
特徴
教科書を使い授業10人前後のクラスで週に2時間ありました。年齢層は20〜30代が中心で、50代の方もいました。留学に来ている学生や働きにバルセロナに移住してきた人がいました。
同じ留学先の希望者に推薦できるかどうか
大学との両立が可能であるなら有効だと思います。
留学の準備
語学学習法
薄めの参考書
ビザの種類
長期学生ビザ
申請書類
査証申請書/パスポート/入学許可証/無犯罪証明書/残高証明書/宿泊証明書(スペイン人からの招聘状)/海外旅行保険/健康診断書 等
ビザの申請書類の提出先
スペイン大使館
手続きに要した日数
3ヶ月
申請時の注意点
申請から発行まで最低2ヶ月かかることに加え提出書類が多くそれらを準備することも大変なので早めにとりかかること。
奨学金名称
Jasso海外留学支援制度
支給内容
40万円
申請時のコツ・対策
大学に期限までに申請をする。
加入した海外保険
ジェイアイ障害火災保険 海外旅行保険
加入したプラン
留学生ワーキングホリデー
加入した海外保険の費用
185,940円
留学中
到着後のオリエンテーションの内容
現地の学生達、交換留学生たちで自己紹介をしたり食事をしたりする。
履修方法
大学が紹介してくれたバディに、推奨する授業を教えてもらい、一度聴講した上で履修登録をする。
受講して満足した授業
新しく開講された大学外から指導教員を招いて行われるスタジオ課題。
大学の雰囲気
一学年300人を超えるマンモス校で、かつ社交的で明るい学生達だったので、毎日新しい友人ができました。
留学先の支援体制
カタルーニャ語の授業は大学で無料で受けられました。大学内に交換留学生を支援する目的で現地の学生が運営する団体があり、生活や勉学の相談に乗ってくれました。
留学先の街について(治安・気候・利便性・交通機関など)
治安は最も悪いといわれる地域に住んでいましたが、空き巣に入られたりといったことはありませんでした。期間は一年を通して温暖で、基本的に晴れていました。日照時間が非常にながく夏は夜の10時まで明るかったです。
留学中に得たこと
建築設計の授業では、建築のファサードと街の関係性に注意して、設計する集合住宅が地域の公共空間にどう貢献できるかをテーマに設計課題に取り組み、今までと違う視点で建築を思考することができた。都市計画の授業では、インフラの接続や優先順位の設定などといった大きな視点が歩行者空間を向上させるために重要な鍵を握っていることを学び、デザインの力でどのように一つの地区をまとめ、発展させるのか、その戦略を知ることができた。ランドスケープの授業では、地理学と建築の間という概念に新しく触れ、そのスケール感でのリサーチ方法、およびそのリサーチで得た情報の描写方法を学んだ。そしてその調査からどのようにコンセプトを組み立て、風景を通して、人々に訴えかけるかということに挑戦することができた。
留学先の授業について
履修科目名/担当教員 | 受講期間 | 単位数 | 週時間当たりの時間数 | 試験・成績評価方法 | |
Introduction to Aesthetics/Dr.Artistique | 9月10日~12月20日(16週間) | 2単位 | 1回75分 | 内容:中間試験と期末レポート(10頁)による評価 | |
Visiting Studio I/Stephan Bates | 9月10日~1月20日(16週間) | 5単位 | 1回300分 週2回 | 内容:エスキースと各成果物、プレゼンテーションによる評価 | |
Urban Design V/Carles Crosas Armengol | 9月10日~12月20日(12週間) | 5単位 | 1回180分 週2回 | 内容:エスキースと各成果物、プレゼンテーションによる評価 | |
Furniture and Architecture/J.M.Fort | 9月10日~12月20日 | 2.5単位 | 1回120分 週1回 | 内容:成果物、プレゼンテーションによる評価 | |
Visiting StudioⅡ/Olivier Philippe | 1月20日~5月20日 | 5単位 | 1回180分 週1回 | 内容:エスキースと各成果物、プレゼンテーションによる評価 | |
Urban designⅥ /Carles Crosas Armengole | 1月20日~5月20日 | 5単位 | 1回240分 週1回 | 内容:エスキースと各成果物、プレゼンテーションによる評価 | |
Barcelona Ⅰ Walking Barcelona/Several professors | 1月20日~5月20日 | 5単位 | 1回240分 週1回 | 内容:レポートと各成果物、映像制作による評価 | |
Architecture and Cinema/Pizza de Nanno, Antonio | 1月20日~5月20日 | 3単位 | 1回90分 週1回 | 内容:映像制作による評価 |
部屋の種類
1人部屋
住居名
市内にある家族用のアパート
住居を探した方法
日本に当時来ていた交換留学生と一緒にインターネットを使って部屋探しをしました
留学希望者に推薦できますか
はい(理由:現地の学生とルームシェアをすると、大学生活から余暇の時間に至るまで、現地の暮らしに深く没入することができました。語学力も暮らしの中で新しい経験をするたびに語彙が増えてゆき毎日成長を実感できるのでより日々の体験を刺激的に感じました。)
大学の休暇時期
同じ住居に暮らしていました。
住居に関するアドバイス
なるべく現地の学生とたくさん交流できる環境を獲得するように努力した方がいいと思います。
かかった医療費・困ったことなど
6万円歯科治療費をカバーする保険に入りたかったのですが、持病を理由に入れませんでした。
健康面に関するアドバイス
常備薬に関してはあらかじめ主治医に相談して処方してもらう必要があります。それでも最大3ヶ月分しか処方してもらえないので、それ以上の期間の留学を計画するなら対策を考える必要があります。
留学先での銀行口座開設の有無/開設した銀行
無
開設銀行を選んだ理由/口座を開設しなかった理由
銀行口座が必要なかったので。
生活面に関するアドバイス
アドバイスというよりは反省ですが、大学の学食が高かったのでもっとお弁当をつくって持っていけば良かったと思いました。
留学経費
留学経費 | ||
教材費 | 10万 | 円 |
住居費 | 54万6000 | 円 |
食費 | 55万8000 | 円 |
保険料 | 18万5940 | 円 |
総額 | 約139万 | 円 |
現地通貨レート |
留学を終えて
卒業・修了見込年月
2018年3月 修了見込
その他
留学中行って良かった美術館・コンサート等
グッケンハイム美術館(ビルバオ)、バルセロナ現代美術館(バルセロナ)、ミロ美術館(バルセロナ)、カン・フラミス美術館(バルセロナ)、ダリ美術館(フィゲーラス)、ソフィア王妃芸術センター(マドリード)、プンタ・デラ・ドガーナ(ヴェネツィア)、ヴェネツィアビエンナーレ建築展(ヴェネツィア)
留学準備・留学中に役立った書籍・ウェブサイトなど
気持ちが伝わる!スペイン語リアルフレーズBOOK
留学に役に立った藝大の授業
直接的に役立ったものは特にありませんが、藝大では本質に迫る力を身につけるために、少人数で非常に密に丁寧に教育してくださっていることに気がつきました。そしてその力がすごく試された1年でした。
※学外へは一部を抜粋して公開しています。
※国際企画課窓口にて同じ内容の報告書を閲覧することができます。