基本情報
名前:山内 昴
科・専攻:美術研究科(壁画)
留学年次:博士課程2年次
留学中の本学での身分:休学
藝大の指導教員:工藤 晴也
留学先:L’ecole nationale superieure des Beaux-arts de Paris(フランス)
留学期間:約半年
留学先の指導教員:Philippe BENNEQUIN
留学までの経緯
[ 留学を志したきっかけ ]
壁画研究という要素を中心として、日本とは全く違う環境、価値観に身を置いて表現行為について考察・実践するため。
[ 留学先大学を選んだ理由 ]
先方の学校が近代美術の中心となった学校であったことと、先方の担当教員が私の指導教員の知人であったこと。
[ 留学前の短期研修歴 ]
あり
[ 研修機関の種類・名称 ]
語学学校 アテネフランセ
[ 受講期間 ]
3ヶ月
[ 大学までの距離 ]
同市内
[ 語学研修費用 ]
\153,000
[ 特徴 ]
首都圏の仏語専門語学校といえば本校かアンスティチュ・フランセの二択になるが、私は双方を体験してみた。本校の方が学費が圧倒的に安いが、その分設備等は多少古さを感じる。授業は、どちらもネイティブかそれと同等の日本人講師が執り行う。1クラス十数人ほどで受講生の層は幅広く、高校生から高齢者、主婦から自衛隊員まで様々だった。
[ 同じ留学先の希望者に推薦できるかどうか ]
推薦できる
理由:授業内容が現地で通用する内容であったため。
留学の準備
[ 語学学習法 ]
主に語学校(アテネフランセ)のみ。
[ 語学試験受験/試験名 ]
なし
[ 使用した教材 ]
語学校(アテネフランセ)の教材。
[ 出願手続きや入試内容 ]
先方から送られたフォーマットに則った出願手続き。入試は無し。
[ 出願・入試の対策 ]
全て英語表記であるため、要項を熟読すること。
[ ビザの種類 ]
学生ビザ
[ 申請書類 ]
交換留学生用学生ビザ取得のためのフォーマットに則った提出書類。
[ ビザの申請書類の提出先 ]
在日フランス大使館
[ 申請費用 ]
約20,000円
[ 面接 ]
なし
[ 手続きに要した日数 ]
2?3ヶ月
[ 申請時の注意点 ]
ビザ申請は時期にかなり余裕を持ってやること。申請用紙に不備がないこと。ビザの有効期間を確認してチケットを取ること。私はいずれも苦労した。
[ 奨学金申請の有無 ]
あり
[ 奨学金名称 ]
海外留学支援制度(協定派遣)プログラム
[ 奨学金の種類 ]
給付
[ 支給内容 ]
100,000円/月
[ 申請時のコツ・対策 ]
毎月申請時の時期や書類に不備がないこと。
[ 加入した海外保険の種類 ]
日本の海外保険
[ 加入した保険名 ]
t@biho
[ 加入したプラン ]
保険料節約プラン
[ 加入した海外保険の費用 ]
66,660円
[ 留学前の予防接種/種類 ]
なし
留学中
[ 現地での出迎え ]
なし
[ 到着後のオリエンテーションの有無・内容 ]
あり
内容:学内案内と留学生同士の懇親会、留学期間中の学内生活全般について。
[ 履修方法 ]
授業によって異なる。実技講座は担当教員に直接申請、語学講座はオリエンテーション後の診断テストを受けた。
[ 受講して満足した授業 ]
受講した授業は全て満足できた。
[ 大学の雰囲気 ]
設備等は古く狭いが、藝大と似て自由主義なところが共通している。近代美術主義的な風潮も共通しているかもしれない。学校と都市のスケールからか、あまり規模の大きい制作は見受けられなかった。様々な人種が集まっており、仏語か英語が公用語。私の通ったフレスコ画のアトリエも狭小だったが、多くの学生の熱気にあふれ、担当教授も素晴らしい人格者だった。
[ 留学先の支援体制 ]
留学中は学内国際課のスタッフが始終対応してくれた。
ガイダンスを始め、盗難による学生証再発行や都度の提出書類の相談など、非常にお世話になった。
[ 留学先の街について(治安・気候・利便性・交通機関など) ]
とにかく物価が高かった。画材も軒並み高い。安いと思ったのは野菜と酒類くらい。
治安は日本と比べれば基本的には悪い。私は二度盗難事件にあった。
交通機関もストがあったり運賃が高かったり、特にSNCFとエールフランスは良くない。
気候は日本より若干気温が下がるくらい。
[ 留学中に得たこと ]
上記のネガティブな面も含めて、全てが刺激的で貴重な体験だった。
場所柄、西欧の中心地であるためヨーロッパの様々な土地を巡ることができた。
[ 留学先の授業について ]
履修科目名/担当教員 | 受講期間 | 単位数 | 授業時間数(週) | 試験・成績評価方法 | |
Fresco painting/Philippe Bennequin | 1月25日~5月27日(16週) | -単位 | 1回-分/週-回 | 実技 | 内容:西欧フレスコ画の伝統技法演習 |
French as a foreign language/Veronique Teyssandier | 1月25日~5月27日(16週) | -単位 | 1回90分/週2回 | 実技 | 内容:フランス語の実習講義 |
[ 住居の種類 ]
学生寮・アパート
[ 部屋の種類 ]
1~2人部屋
[ 住居名 ]
CIUP(Maison du Japon)
[ ルームメイト ]
男女混合
[ バスルーム・キッチン ]
共同・個別
[ 食事 ]
自炊・ミールプラン
[ 住居を探した方法 ]
オンライン
[ 留学希望者に推薦できますか ]
はい
理由:パリ市内でも治安の良い14区で、学生や研究者のための施設が整っているため。
[ 住居の一時退室 ]
なし
[ 住居に関するアドバイス ]
パリ市内の賃貸事情は非常に競争率が高いらしく、余裕を持った準備が必要である。
CIUP内も同様で、館長と何度も事前にメールでやり取りをした。
[ 留学中の通院経験 ]
なし
[ 留学先での銀行口座開設の有無/開設した銀行 ]
なし
[ 開設銀行を選んだ理由/口座を開設しなかった理由 ]
現地銀行口座の照明が必要な場面が無かったため。
[ 主に使用した支払い方法 ]
現金・クレジット・キャッシュパスポート
[ 生活面に関するアドバイス ]
クレジットカードは使えるものが2枚以上あると良い。私は盗難事件にあってその後の留学生活で非常に苦労をした。
[ 留学経費 ]
渡航費 | 200000 | 円 |
入学金 | - | 円 |
授業料 | - | 円 |
教材費 | - | 円 |
住居費 | 360000 | 円 |
食費 | 120000 | 円 |
保険料 | 66600 | 円 |
ビザ申請料 | 20000 | 円 |
旅費 | 300000 | 円 |
雑費 | - | 円 |
総額 | 1066600 | 円 |
現地通貨レート 円 (年月時) |
留学を終えて
[ 卒業・修了後の進路予定 ]
就職・その他
[ 卒業・修了見込年月 ]
2018年3月
[ 就職活動場所 ]
日本
[ 希望する就職先 ]
その他
その他
[ 留学中行って良かった美術館・コンサート等 ]
欧州の美術館や文化遺産はいずれも素晴らしかったが、特に素晴らしかったのはイタリアはアッシジのサン・フランチェスコ聖堂とナポリの国立考古学博物館。
[ 留学準備・留学中に役立った書籍・ウェブサイトなど ]
地球の歩き方は必携。
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※学外へは一部を抜粋して公開しています。
※国際企画課窓口にて同じ内容の報告書を閲覧することができます。