名前: 清野仁美[gakunai]( 1210471)[/gakunai]
科・専攻: 先端芸術表現
留学先: Bauhaus-Universität Weimar
留学期間: 平成24年3月4日~平成25年3月31日
■留学までの経緯
*留学を志したきっかけ
対話とコミュニケーションをテーマにした作品を制作してきました。通じてしまうが故に日本語表現に頼り過ぎた実感と反省を受けて、日本語以外を用いて作品を制作・公開すべく留学を決意しました。
*留学前の短期研修歴
渡独1ヶ月前に英会話の個人指導を1ヶ月間
*留学先を選んだ理由
ドイツへの興味、バウハウス大学の歴史、Freie Kunst という学科の意義に惹かれたから。
*留学の目的
留学を志したきっかけとも重複しますが、【日本語以外を用いて作品を制作・公開すること】【とにかくできる限り多くの作品と作家に触れること】
この2点に尽きます。多様な言語、国籍、文化的背景をもつ生徒たちと学び、作品を見て、今後自分の作品でなにをどう、世に問うかを決定づける事ができると思います。
■留学の準備
*語学学習法
語学学校のクラスを受講。あとは友人をつくって会話やメールをなんとかする。
*出願手続きや入試内容
入試は受けていません
*奨学金申請の有無や申請方法のコツ
特になし
■留学中
*学校や現地での生活の実際
学生や学生グループの優遇制度があったことで、寮費や交通費美術館の入場料をはじめ、安く生活できました。留学生と旅行者の多いのどかな街で、語学力以外は大きな障壁も無く、楽しんで毎日を充実させることができました。
*留学中に得たこと、困ったこと
複数の言語を操り、家族内の国籍が異なったりといった人々もいる中で、固有なものについて考えめぐるうち、味覚に思い至りました。興味だけでは超えられないもの、受け入れられないもの、拒絶してしまう味や食感、食材は、人間の究極かつ根本であり、その背景となる文化、風土、慣習、信仰などに深く根ざしています。この実感を伴う発見は貴重なものでした。
■留学を終えて
*留学経験を踏まえた将来の展望
国外へ出て生活・制作することへの不安が払拭されたばかりか、より多様なものを扱い、多くの異なる視点と立場をもつ人々と、作品を通じて時と場所を共有することの価値を強く感じました。自分の持ち味や立脚点、輪郭がはっきりしているうちに、普遍的な強度のある作品を国内外で発表していけたらと思います。
[gakunai]
■その他
*藝大に望むこと
報告会の開催や、報告ドキュメント等、資料の提出→冊子化等による情報公開と共有。もし自分の出発前にこのような情報があったならと思いました。項目として、誰が/どのような学生がどこへ行き、どのような体験をしたか。留学体験からの影響と、どう作品に結実したか。これらの記録の積み重ねによって交換留学というシステムの意義がさらに活かされると思います。
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※学外へは一部を抜粋して公開しています。