ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ Royal Academy Schools

名前: 吉野もも(1212336)
科・専攻: 美術研究科 絵画科
留学先: Royal Academy Schools
留学期間: 平成26年4月~平成26年7月

■留学までの経緯

*留学を志したきっかけ
西洋の文化、アートシーンを見てみたかったため。日本を離れて生活することで日本を外側から見てみたかったため。
*留学前の短期研修歴
とくになし
*留学先を選んだ理由
・ロイヤルアカデミーはとても質の良い、レベルの高い学校だと聞いたため
・英語も合わせて勉強したかったため
*留学の目的
・イギリス、ヨーロッパにおける空間概念の研究(建築調査を含む)
・美術館、ギャラリーなどを見て回り、ヨーロッパのアートシーンを調査
・公の場所に作品を設置または制作し、絵画空間を広げていく。

■留学の準備

*語学学習法
・自宅学習
・現地でニュースや新聞などを見る
・友人と話す
*出願手続きや入試内容
ロイヤルアカデミーは3ヶ月ほどの短期滞在のため、事前許可や語学試験などは必要なかった。交換留学決定後、英語での志望理由、芸大の教授の推薦書、作品データ、顔写真などを提出した。
*奨学金申請の有無や申請方法のコツ
2か所に申請。石橋財団と神山財団。現地でやりたいこと、目的などを申請書に書いた。

■留学中

*学校や現地での生活の実際
ロイヤルアカデミースクールはファインアート科しかなく、1学年17人の全部で50名ほどだが、英国で一番古い美術学校で、芸大のように入るのが難しいとされる学校。人数が少ないため、全員の顔を全員分かるほどで、楽しく学校生活を送ることができた。講義が週に1,2回あるほか、CRITと呼ばれる、批評会というよりも学生と教授が一緒になって作品について言い合う会があった。CRITは日本の批評会のように教授が話すのを聞くだけではなく、学生がどんどん発言をしていくという点が大きく違っており、刺激を受けた。また、構内に学生が自由に使えるカフェ&バーのスペースがあり、そこの壁に壁画を制作した。完成後にオープニングパーティを開き、学生や教授が参加し、とても良い会になった。歴史のあるロイヤルアカデミースクールに、作品を残すことができたのは大きな成果になった。
*留学中に得たこと、困ったこと
得たことは、やはり作品を残して来れたこと。また、英語も以前よりはだいぶ慣れた。
困ったことは、イタリア旅行中のことだが、電車のチケットのシステムが分からなかっただけでも違反とみなされ、罰金をとられたこと。

■留学を終えて

*留学経験を踏まえた将来の展望
ヨーロッパはどの国も簡単に行き来ができたり、移民をたくさん受け入れてるのもあり、外国人がいることが普通だった。ニュースも常にいろんな国の情報を流しているし、常に世界に目を向けている、世界を近く考えていると思った。それに、ロイヤルアカデミーでは卒制が売れてゆくのを見て、絵を買う文化がしっかりとあると感じた。日本ではなかなか作品を売ることが難しいと思っていたが、買う人はちゃんといるのだと希望を持つことができた。留学をして、すごく刺激を受けたし、視野が広がったと思う。卒業後は海外レジデンスに参加したり、海外でも積極的に活動していきたい。

■その他

*藝大に望むこと
教務の勤務人数を増やすべき。留学担当の方は良くしてくださったが、担当が1人しかいないのでは、その方がいないときは何もできないし、荷が重すぎる。これに限らず、藝大の教務は基本的に1人に仕事を任せすぎだと常々感じる。最低1つの仕事の担当に2人はつけるべき。
また、交換留学用の助成制度を増やしてほしい。私は幸いにも奨学金を得ることができたが、枠が少なかったため、もっと多くの交換留学生が奨学金を得られるよう、人数の枠や種類を増やしていただきたい。

 

※学外へは一部を抜粋して公開しています。
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